①GOAT~NEW WORLDを担うのは?~序章

2024年1月1日 0時00分。満を持しての発売となったNumber_iのデビュー曲「GOAT」

岸優太、TOBE合流、Number_i結成から3ヶ月弱。しかし2023年5月から実はに半年以上。

彼らの歌声を聴いていないファンからすると本当にやっと、やっとという気持ちが募る。

早いとも思わない。しかし遅いとも言えない。全力で「今」に邁進した結果がこの新年を迎える時期であったのだろう。

「GOAT」の考察を試みる前にまず触れておかなければいけないのが、彼らの脱退退所によって置かれた日本のボーイズグループの現状と、彼らが考えていたであろう「戦略」についてあくまで私が思う「憶測」として語らせていただきたい。

もちろん現状を踏まえて観察した上での「憶測」であって「真実」ではないことは重々承知して欲しい。

2022年11月4日、日本各地に衝撃が走った。飛ぶ鳥を落とす勢いであった「King&Prince」から3人の脱退のニュースが駆け巡った。

神妙な面持ちで青い顔で「脱退・退所」を報告する3人。

「世界を目指すことができなかったから」と平野、岸は語った。

まだ二十代も後半に差し掛かったばかり。アイドルとはいえまだまだこれからという矢先の事に世間は騒然としたと思う。

多くの憶測などを呼んだのは間違いはない。

「世界」になんの意味があるんだろうか。グループをかけてまでの事だろうか?

そして世界に行くのか?なんて滑稽で無謀なんだと一部の人は思ったかもしれない。


時は同じ頃だったと思う。俳優の佐藤健がとある番組で発言した今後の夢の話がある。

「インドだったり韓国、台湾だったり様々な国のドラマや映画が世界に進出していて、それが評価されていてすごいと思う反面悔しい。日本だってたくさんの素晴らしい俳優やクリエーター、制作陣の方々がいいドラマを作っている。だからそれを世界に向けて発信したい。と言うと大抵のオトナは笑って話を聞いてくれない。だから今は同じ考えの方と世界に向けて日本のドラマや映画を発信していこうと話している」

だったと思う。録画も残ってなければメモを取っていたわけではないので大体そんな感じだったという認識でいて欲しい。

彼は、ダメならダメでいい。ただどうダメなのかを知りたいと思うということも言っていたような気がする。

その時脱退発表した彼らが放った「世界」の意味が私は少し見えた気がした。

そう、彼らはジャパニーズポップス。なんなら「ジャニーズのエンターティメント」で「世界」に向けて発信したかったのだ。

ダメならダメでいい。どうダメなのかも知りたかったかも知れない。

退所発表前の同年にリリースされた「Made in 」のリード曲「ichiban」は作詞作曲にKREVA。そしてコレオグラファーに世界的ダンサーのRIEHATAを迎え、アイドル界隈だけでなくヒップホップ界隈にも衝撃を与えた。

いちアルバムのリード曲が衝撃を与え、各歌番組でも取り上げられるようになった。

ダンスがすごい。

ラップがすごい。

その衝撃はアイドル界も超えて話題は長く続くことになる。

そして、そこからの「ツキヨミ」

この曲自体は「ichiban」のすぐ後ではないが、代表的なJーPOPの切ないメロディにRIEHATAが作る激しめなコレオが特徴。しかもサビ前の岸優太の歌唱力が遺憾無く発揮され、クイズ番組での披露であったとはいえお茶の間を騒然とさせた。

曲調はHIPHOPから一転、JーPOP。とはいえ誰もが馴染むとてもいい楽曲だったと思う。

それに乗せた命を削るが如く激しく踊るラテン調のダンスは誰もが目を引いた。

「King&Prince」が、今台頭してる数多くいるボーイズグループの中でも頭一つ抜けるか?そう感じさせてくれるそんな衝撃があった。

さぁ、これで彼らのダンプラが出て、そして次もいければ名実ともに頭一つ抜けれる!とワクワクしていた矢先の「脱退退所」報告。

キンプリは後は閉じていく(二人での活動に移行していく)ためだけの処理期間となった。

その間にもボーイズダンスグループは軒並みテクニカルな楽曲とスピード感のあるダンスで続々と頭角を表していく。

どのグループもすごい位置に君臨するようになってくる。

こうなると、3人だろうが2人だろうがそこを掻き分けてボーイズグループのトップを1から狙うのは並大抵ではない。そう感じるようになったのは2023年の春あたりだったろうか。

そこからキンプリは3人が抜けて2人になった。

そして日本のボーイズグループは凌ぎを削るようになる。

どのグループも正直すごい。特にオーディションを勝ち抜いたグループはラップにしろ歌にしろダンスにしろ技術は飛び抜けてる。バラエティーでの返しも上手い。

でも、これでは難易度だけが上がっていってみんな同じに見える現象が起きてくる。

もちろんファンにはわかる。

でもそれはファンの人だけのコミュニティに収まり、爆発力がない。

日本はすでに「推し活」文化だ。

推しのいる場所が正義であり、それ以外は「敵」か「無関心」

世間を巻き起こすような起爆剤がない。

つまりこんなに技術も歌も向上したのにみんな狭いところでせめぎ合っていて一歩抜け出せない。日本らしさがない。(逆に優等生で日本らしい?)

グローバルになったけど日本を代表するということがなくなってしまった。

この状態でどうするんだろうか?JーPOPは。

退所した3人はどこへ向かうのだろう。


夏、

平野紫耀神宮寺勇太はTOBEへ加入。

動きも少ないまま緊迫の夏が過ぎ、そして「秋」がくる。


岸優太はTOBEを選んだ。

 

※個人的見解も多分に入ってます。ご理解ください。

 

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